守銭奴

友人とお金の話になるとその所持金にだいたい羨ましがられる私ですが、
実際お金って使って初めて価値が見出されるものだよね。
ほどよく趣味や遊びに消化した上でまだお金がたっぷりっていうならいいけど、
私の場合だと羨ましがられても素直に喜べないものがあります。


ろくにお金を使わないくせにバイトは真面目にやってる。
「それってバイトしなくていいじゃない」と友人に言われた。確かに。
いつもお金をギリギリまで使い込む友人にその理由を聞いたら、
「趣味にこそお金使うべきじゃないの?」と言われた。確かに。


まるで欲しいものも無いのに貴重な休日削って働いたり、
お金は十分あるくせに空腹を堪えて昼飯を抜いてたり(食べてもカップ麺とか廃棄とか)、
飲み物を買うにしてもわざわざ10円でも安い自販機を選んだり、
何か買うにしても極力コンビニでは買わず遠路はるばる安いスーパーに行ったりするあたり、
改めて思うとかなり異常な気がする。
その節約が「何か目的をもっておこなっているもの」ならまだしも、
あまつさえ趣味にお金を使うことにすら躊躇するというから尚更おかしい。


食欲を削ってお金。睡眠を削ってお金。さらには趣味を削ってお金。きがくるっとる。
「音楽」や「グッズ収集」よりも、「貯蓄」が趣味になってるとしか思えない
ストイックと言えば聞こえはいいけど、まぁ普通に考えて卑しいよね。


当面の楽しみは、今月のバイトの給料明細と給料日後の貯金残高を眺めることです。
決して「これで何を買おうか」とかいう算段をするでもなく、ニヤついて終わり。
うわぁ気持ち悪い。